PCを使用したWebシステムの今昔について

"私は、30年以上前から今で言う情報技術社会(IT)業界で勤務しています。 まず、社会人になったころの話をしますと、個人用PCは存在せず、電算室に汎用機(ホストコンピューター)というものがどんとおかれており、コマンドプロンプトDOS)画面でしか操作できないものでした。 また、逐次処理ができるようなソフトウェアは少なく、就業時間や夜間になると、バッジ処理として動作し、磁気テープや紙媒体に結果が出力され、翌朝、 その伝票を確認し、手書きで帳簿などに転記するというのが普通でした。 また、今のようにSE(システムエンジニア)は重要視されていませんでした。


そして、時代は過ぎ、1995年、Winodows95が発売され、徐々にPC(パーソナルコンピュータ)が普及し、それとともにインターネット(オンライン)での処理を実施するため、WEBでのシステム開発を依頼されることが多くなってきたのです。 とはいっても、Javaや.netのようなオブジェクト指向というのはほんとど存在せず、青焼きした仕様書を元に、コーディング用紙に書き込み、コンパイル前に机上デバッグを何度も繰り替えしました。コンパイル時間も今のように、一瞬で終わるはずもなく、事前にコンパイラー専用機の予約を実施し、エラーリストが出力しないことを願いつつ、時には、徹夜をして、四苦八苦しながら開発していました。" ライター:渡邉文男