どこの国も、威信を賭けた宇宙開発を行っています。

今、人気の話題の記事は、小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げ成功したことです。
種子島宇宙センターの発射場は、日本最大のロケット発射場で、世界一美しいロケット発射場と言われています。
種子島の自然を見れば、世界一美しい理由は分かることでしょう。
どこの国もロケット発射基地の選定には苦労しています。
日本の種子島宇宙センターも、塩害による施設の補修費用が毎年10億円発生しています。
塩害は種子島に限ったことではなく、アメリカフロリダ半島のケープカナベラル基地も同様です。
国民の安全を考えると、内陸部より沿岸部を選択するので、発射場の塩害被害は仕方がないようです。<br/><br/><br/>アメリカとロシアは、冷戦時代は対立していて、今も外交問題になることがありますが、宇宙開発は共同で行っています。
ロシアのロケット実験を、アメリカ企業が手伝うこともあります。
中国のロケット発射場は、内陸部にあり、打ち上げに失敗して、多くの犠牲者が出たことがありました。
アポロ11号は、月面着陸したことで有名ですが、それまでには多くの失敗や犠牲がありました。アポロ1号では3人のクルーが、発射台での火災事故で亡くなっています。
宇宙開発は国家の威信を賭けて行っています。
しかし、以前、富士山がゴミ問題で世界遺産の登録が見送られたように、宇宙も各国による宇宙開発の残骸で一杯になっています。
詩に、「星に願いを」とありますが、現実は、宇宙開発の残骸に願いをしているのかもしれません。
ライター:渡邉文男