クライアント・サーバー方式からWEBシステムへ

"20年程プログラマーをやってきました。 私が入社した当初は「クライアント・サーバー方式」というのが一般的でした。 サーバーにデータベースを置いて、エンドユーザーが使うPCにアプリケーションを配置するというもの。インターネットやクラウドが全世界的にすみずみまで浸透した今でも、この方式のシステムは多々存在しています。 いつの間にか、業務システムでもWEBベースのシステムが一般的になりました。クライアント・サーバ方式と比ると、クライアントPCにアプリケーションをインストールする必要がないことがWEBシステムの大きなメリットですね。


しかし、WEBシステムも開発側から見れば無敵ではありません。エンドユーザーのパソコン環境を触る必要がないということは、すなわち、使う人のパソコンの環境が多様化しているということだからです。システムを表示するブラウザもいろいろな種類、それぞれにバーションがあり、携帯電話やタブレット端末の普及によって一般的に使用されるオペレーティングシステムも多様化しました。 特定のOSに自分たちで作ったアプリケーションを乗せその条件の場合のみを保障すれば良かった時代に比べて、多種多様なクライアント環境を考慮して開発する必要が出てきたのです。" ライター:渡邉文男